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リスク評価検査
心血管疾患、脳梗塞、がん、認知症のリスク評価
現在の日本人の死因第1位は悪性新生物、第2位が心血管疾患、第3位が脳血管疾患です。
(参考:https://seniorguide.jp/article/1019204.html)
これらの疾患はいまだに早期発見、発症予見が困難な疾患です。
当院では、新しい検査方法を導入し、発症リスクを評価し、これらの疾患を未然に防ぐ、または早期発見、早期治療を目指しています。
万が一リスクが高いと診断された場合には、生活習慣の改善(禁煙、食事療法など)、栄養療法(オーソモレキュラー療法)を中心に治療プランを考えていきます。
すべての検査費用には別途初受診再受診料¥4,000がかかります。
(定期通院中の方はかかりません)
LOX-index(脳梗塞・心筋梗塞発症リスク検査)
Lox-index検査は、脳梗塞・心筋梗塞発症リスクを評価できる新しい指標です。
動脈硬化の進展にはLDLコレステロールが関与しているのは周知されてきていますが、LDLコレステロール値が正常範囲内でも、脳梗塞、心筋梗塞を発症する人がいます。LDLコレステロールすべてが“悪”ではなく、正常な状態では体中の細胞に栄養素を運搬する役割を担っています。しかし、さまざまな因子により、LDLコレステロールは酸化され(酸化LDL)、血管壁などに発現したLOX-1と結合し、血管壁内で慢性的な炎症を引き起こします。LOX-indexは血液中の酸化LDLと遊離したLOX-1から測定し、算出した指標で、動脈壁の硬化状況、硬化リスクを把握できます。
回数:1回(2~3週間後に、再度来院していただく必要があります。)
リスク・副作用:注射の跡が数日間残る可能性があります。
LOX-indexが高値であると、10年以内の脳梗塞発症率が約3倍、心筋梗塞の発症率が約2倍に上昇する可能性があります。万が一、高値であれば、LDLの酸化が起こりにくい生活習慣、栄養療法をご提案しています。
検査費用(自費診療)¥12,000(税別)
※事前予約が必要です。ご連絡ください。
アミノインデックス®がんリスクスクリーニング(AICS)
血液中の数十種類のアミノ酸濃度を測定し、健康な人とがんの人のアミノ酸濃度バランスの違いを統計学的解析をすることで、がんに罹患しているリスクを評価する新しい方法です。健康な人はアミノ酸濃度を一定に保つようにコントロールされていますが、さまざまな病気にかかると、そのバランスが変化することが分かっており、これを利用しその疾患になるリスクを評価できるように味の素株式会社によって開発されました。約5ccの1回の採血で検査が可能です。
AICSの対象となるがん、検査可能な年齢が決められています。
男性 5種 (25~90歳) 胃がん 肺がん 大腸がん 膵臓がん
(40~90歳) 前立腺がん
女性 6種 (25~90歳) 胃がん、肺がん 大腸がん 乳がん 膵臓がん
(20~80歳) 子宮・卵巣がん 膵臓がん
受診前の注意
検査前8時間は水以外のものは摂取しないでください。
妊娠中、授乳中の方、がんと診断されている方、先天性代謝異常の方、透析中の方はAICS値に影響があるため検査は無効です。
検査費用(自費診療)
男性 5種:¥ 28,000(税別)
女性 6種:¥ 28,000(税別)
※検査には絶食が必要で、午前中のみ可能です。
事前予約が必要です。ご連絡ください。
詳しくは味の素株式会社のホームページをご参照ください。
がんのリスクが分かる遺伝子検査
(マイクロアレイ検査、ミルテル検査、Can Tect)
日本人の死因の第1位はがんで、その発生率は増加しつづけ、今や2人に1人が発症し、3人に1人が死亡する原因となっています。増えている理由はいろいろ挙げられていますが、遺伝的要因よりも多くは後天的要因(生活習慣)に寄与すると考えられています。早期発見のために一般的に行われるCTやMRI、PETで発見できるのは5mm以上のものですが、がん細胞が出現し、そのサイズになるまでに5~20年かかると言われています。そのサイズまで成長するさらに早い段階で、がんのリスクを認識できれば、発病予防が可能となります。遺伝子検査と従来のがん検診との違いは、①画像診断で見つかるサイズよりももっと小さい、前がん状態を見つけられる、②がん組織由来たんぱく質である腫瘍マーカーと違い、がん細胞の核酸(DNA、RNA)を解析するため、微細ながん細胞を検出するのに有用である点です。
回数:1回(2~3週間後に、再度来院していただく必要があります。)
リスク・副作用:注射の跡が数日間残る可能性があります。
「マイクロアレイ血液検査」はわずか5ccの採血で、胃、大腸、膵臓、胆道系の四臓器のがんの有無が一度に判定可能です。従来の腫瘍マーカー検査と違い、がんの検出感度は90%です。
パンフレットは下記からダウンロードできます。
※Adobe Acrobat ReaderがないとPDF閲覧できません。
https://assets.g-tac.me/resource/kit/KBX1/20160426161445762/pamphlet1.pdf(出典元:G-TAC株式会社)
検査費用(自費診療):¥78,000(税別)
「ミルテル検査(ミアテスト、テロメアテスト)」
ミアテストは、僅かな血液採取で、「乳がん」、「膵臓がん」をはじめ、「大腸がん」、「胃がん」、「肺がん」、「肝臓がん」、「腎臓がん」、「食道がん」、「前立腺がん」、「子宮頸がん」、「卵巣がん」など全13種類、ほとんどの超早期がん診断に対応するだけでなく、「アルツハイマー(認知症)」なども診断します。通常の検査に比べて多少高額になりますが、採血や採尿、レントゲン、CT、MRI、超音波、内視鏡、数々の検査を時間をかけておこなうよりも、採血だけですので、明らかにシンプルでスマート。ストレスフリーな検査です。
テロメアテストは、遺伝子疲労度、遺伝子年齢が分かり、病気の原因があらゆる要因(ストレス、食事など)が、あなたの身体にどのくらい負担がかかって、病気を発症しやすい状態かがわかります。
ミルテル検査料金表(税別)
シングル検査 | テロメアテスト | ¥38,000 |
乳がん | ¥25,000 | |
すい臓がん・アルツハイマー | ¥38,000 | |
ミアテストプレミアム | ミアテストプレミアム 男性12種・女性13種 |
¥250,000 |
ミアテストプレミアム+テロメアテスト | ¥270,000 | |
ミアテストプレミアム+テロメアテスト+アルツハイマー | ¥290,000 |
「Can Tect」は、遺伝子検査は日々の生活習慣に影響された、後天的ながん関連遺伝子の状態を網羅的に検査します。そのため、生活習慣を変えることにより、検出される遺伝子も変わっていきます。
「Can Tect」検査は血液中のがん由来DNA、RNAを抽出し、解析するもので、60種類ものがん遺伝子の発現状態を解析できます。
①遊離DNA濃度測定、②発現解析、③突然変異解析、④メチル化解析の4種類の検査から総合的に判断します。
検査費用(自費診療)
リスク評価コース(①&②):¥ 95,000(税別)
総合検査コース:¥148,000(税別)
※月曜日~水曜日の午前中のみ可能です。
事前予約が必要です。ご連絡ください。
胃がんリスク検診(ABC検診)
日本人の死因の第1位はがんで、罹患率では胃がんは男性の第一位、女性の第三位となっています。(2014年時点)
(参考:https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html)
現在のところ、胃がんの発見には胃X線検査や内視鏡検査による検診が一般的ですが、煩わしさや苦痛を伴うなどあり、受診率はあまり良くないのが現状です。
ABC検診は胃がんのハイリスク因子となるピロリ菌感染の有無と、萎縮性胃炎の程度を血液検査で調べ、胃がん発症のリスクを効果的に検査できる方法です。
ABC分類 | A群 | B群 | C群 | D群 |
ピロリ菌抗体 | (-) | (+) | (+) | (-) |
ペプシノーゲンI/II | (-) | (-) | (+) | (+) |
胃がんリスク度 | 低 | 高 | ||
胃の健康度 | 健康な胃粘膜 | 胃粘膜の萎縮が軽度以下 胃潰瘍に注意 胃がんのリスクは低い |
胃粘膜の萎縮が進行 慢性的な 萎縮性胃炎 |
胃がんの可能性高 胃粘膜萎縮が末期 ピロリ菌が撤退 |
年間胃がん発生頻度 | ほぼゼロ | 1000人に1人 | 500人に1人 | 80人に1人 |
精密検査間隔 | 必要なし | 必要(3年) | 必要(2年) | 毎年必要 |
検査費用(自費診療):¥4,500(税別)
【検診対象から除外される場合】
潰瘍などで治療中の方
胃切除後
ピロリ菌除菌後
腎不全(Cre>3.0mg/dl)
軽度認知障害(MCI)スクリーニング検査
軽度認知障害(MCI)とは、健常者と認知症の中間の段階を指します。日常生活に支障はありませんが、そのまま過ごすと半数以上が認知症に進行すると言われています。最近の研究ではMCIの段階で適切な予防や治療を行えば、認知症の発症を防ぐことや遅らせることができるとわかっています。
2~3週間後に再度来院していただく必要があります。
アルツハイマー病ではアミロイドβペプチドという老廃物が脳に蓄積し、神経細胞を破壊することで発症します。この検査ではアミロイドβペプチドの排除や毒性を弱める機能を持つ血液中の3つのタンパク質を調べることで、MCIの発症リスクを判定します。
検査費用(自費診療)※血液検査となります。
MCIスクリーニング検査(認知症テストも含む):¥23,000(税別)
アルツハイマー病APOE遺伝子検査:¥18,000(税別)